VR週刊日記 003号 動画主体のVTuberと生放送主体のVTuber にじさんじSEEDsオーディションスタート
おはようございます。
現実世界の東京は雨、バーチャル東京は晴れの予報です。
こんにちは、とっぷです。
GW終わって、VTuber界隈は落ち着きを取り戻したようです。
先週は情報を整理している間に新しい情報が飛び込んできて、またそれを取り込んだ上で整理しているとまた新しい情報が。。。の繰り返しで、正直情報が積み積み状態です。
ゆっくり一つずつ片付けていくことにしましょう。
・技術系話題
動画主体のVTuberと生放送主体のVTuber
今回は少し、動画主体のVTuberさんと生放送主体のVTuberさんの違いについて触れてみようと思います。
ここを掘り返して考えてみると、明確な背景の違い、戦略の違いがあることが分かりました。
まず、動画中心のVTuberさんと生放送中心のVTuberさんを大雑把に分けてみることにしましょう。(敬称略)
動画中心:キズナアイ、輝夜月、電脳少女シロ、富士葵、のらきゃっと
間くらい:ミライアカリ、ときのそら
生放送中心:にじさんじ、アイドル部、あっくん大魔王、フィオ
まぁ、なんとなくずらーっと眺めてみて、理解していただけますかね?
動画中心のVTuberさんは、比較的古参の方が多いです。それに対し、今年に入ってから活動を開始したVTuberの方は比較的生放送の頻度が高い印象を受けますね。
では、なぜVTuberの雰囲気は動画中心から生放送中心へ変わっていったのでしょうか?
理由はいろいろと挙げられます。VRChatの普及、ソフトの充実によって生放送をするハードルが下がった。VTuberの定義が変革されていった(2DでもVTuberを名乗れる風潮)。
ですが今回そうしたものは置いておいて
『VTuber』カテゴリに対してのファンの存在
というものに焦点を当てて考察してみようと思います。
動画中心のVTuber
動画中心のVTuberさんたちが2016~2017年にVTuberとしてデビューした時、まだバーチャルユーチューバーという概念はほとんどありませんでした。キズナアイさんがそう名乗ったところからVTuberという概念が生まれ、カテゴリとして成立したのです。
つまり「VTuberだから見る!」というファンは一人もおらず、彼らは一人のYouTuberとして人気になっていく必要がありました。
それで、初期の動画を見返してみるとバーチャルの世界ではありながら
キズナアイさんはピコ太郎さんのネタをやってみたり炭酸ジュース風呂ネタをしてみたり。
電脳少女シロちゃんは踊ってみた動画を出したり、方言女子ネタをしてみたり。
YouTuberとして。
VTuberとは違うジャンルのリスナーに受ける内容の動画を多数出しています。
こうして動画をアップロードし続け「1YouTuberとしてのファン」を獲得していきました。
彼らの活動の結果として、だんだんとVTuberというカテゴリーが有名になってきた。ということですね。
生放送主体のVTuber
対して、生放送主体のVTuberさんが最近増加しています。
こちらは特に、2018年以降に活動を開始したVTuberさんが多く当てはまる傾向にあります。
にじさんじさん、アイドル部さんなんかが当てはまりますね。
この境目に何があったか。
これまでの先人たちの動画の蓄積により
『VTuberカテゴリーのファン』
が登場しました。
この人はまだ知らないけどVTuberさんだから見てみよう、という人達です。
(ボーカロイドの発展と似たものがありますね。ボーカロイド楽曲好きだから新着動画聴いてみよう、ランキングみてみよう)
これによって、新しいアプローチが可能になりました。
リスナーが配信者のファンになるまでの過程はいくつかのフェーズに分けられます。
1,話を聞いてもらう。自分の活動を知ってもらう。(動画を再生してもらう、生放送にきてもらう)
2,楽しませる。
3,ファンになる。
この流れですね。
「VTuberさんだから見てみよう」という層の出現は、言い換えると、この3段階のうちの1つめ、話を聞いてもらう部分をクリアしているわけです。
この土壌がある現在、効率的にファンを増やす方法を考えるとそれは自然と生放送になります。(動画編集にはかなりの労力がかかる)
この、生放送メインの活動は、YouTuberとしてファンを獲得していくというよりは
「TVタレント」
としてのウェイトが強い印象です。
気に入ってもらえたら、生放送にまた来てくれて、そしてファンになっていく。
ファンはライブの中で面白い部分を切り出して動画にしてくれる。
最初に見てもらう、という部分の敷居が大きく下がったことにより、0から1へのファン獲得のためには生放送という手段がぴったりマッチしたのです。
2017年以前に活動していたVTuberの方々は、無人の土地に道を引き、街を作りました。一人ずつ住人を集めました。
そして今、その街では多彩なタレントが住人を楽しませ、生活に彩りを添えています。
・出来事
5/8 にじさんじSEEDsのオーディション募集スタート
にじさんじさんが新しいバーチャルライバーの募集をスタートしました。
こちらは「チャレンジ枠」ということですが、個性的な見た目のライバーが揃っており、公開時にはまた界隈を盛り上げてくれることでしょう。
5/10 輝夜月ちゃんYouTubeサムネ選手権
カンカンカンカン
— 輝夜 月 / Kaguya Luna (@_KaguyaLuna) 2018年5月10日
月ちゃんユーチューブサムネ選手権を開催します
カンカンカンカン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
字汚いけど読んで把握できた方のみ参加できます!!!!
わーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! pic.twitter.com/cCvPL3soKc
彼女は本当に、周りを巻き込むのが得意ですね!
#輝夜月サムネ
のタグでクソコラサムネ画像を作成すると、それが公式で使ってもらえるかもしれないという企画です。
素材は本人が提供してくれているので、後はそれを使って遊ぶだけ!...じゃなくて作るだけ!
既にたくさんの投稿があります。みんなクオリティすごいなぁ。このタグの画像だけで1年くらい動画あげられそう。笑
5/10 VTuber生放送カレンダー
私事ですが、最近VTuberさんの生放送が増えてきたのでそれをカレンダーにまとめられる仕組みを作りました。
誰でも書き込めるようになっているので、私の知らない情報があったら書き込んでいただけると大変助かります。
・今週のピックアップVTuber
ミディさん
Twitter:https://twitter.com/mid_midy
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCs4zWdCrlnXmpVkjOgAHs0w
1/13活動開始のVTuberさん。
肩書は「作曲バーチャルYouTuber」です。
名前の由来は、パソコンでDTMをするときに使う楽譜データであるMIDIファイルから来ています。
活動の内容は作曲講座が多い感じですね。
ときのそらさんに楽興提供したり
にじさんじの樋口楓(でろーん)ともコラボしています。
ツイッターでは、送られたマシュマロ(主に作曲関連)に対しての反応もよくしているので、今やっていないけど作曲興味あるって方はフォローしてみるといいと思います。
理想から逆算して考えたら、いまどんな技術がたりないかわかるんじゃないかな?
— ミディ@作曲バーチャルYouTuber (@mid_midy) 2018年5月13日
それが分かったら勉強してそれを使った曲を作る。
作って作って、失敗して、反省して、また作っての繰り返ししかないよ!#マシュマロを投げ合おう https://t.co/biEuS2X01N
いい一週間をお過ごしください。それでは。